理念

「KTはつおん」の理念を表す言葉と、これに込めた考え方について説明します。

基本方針

じっくり ゆっくり ていねいに

じっくり

昨今、「1つのことに時間をかけない」ことが普通になっています。「やや粗雑であっても、手早く次々と進めるのが良い」という風潮。多くのことをこなさなければならない現代、ある程度は仕方がないことかも知れませんが、良いものは生まれにくいですし、創造性が育ちにくいです。発音においては一定以上の上達は望めません。

日本人が世界に誇れるものを作り出してきたのは、どのような姿勢からだったのでしょうか?時間をかけてじっくりと生み出してきたものが多かったはず。しかし、時代の流れでそれを見失ってしまっているのです。「やればできること」ができなくなってしまっているのです。「じっくり」やればできるのです。

KTはつおんでは、「1つ1つのことに時間をかけて念入りにやること」を是としています。

ゆっくり

忙しい現代社会、個々の活動にしても、成果を出すまでの期間にしても、結果を急ぎすぎているようです。全く基礎がないのに本番スピードに挑戦したり、何年もかけて取り組むべきものを短期間で仕上げようとしたり。

ちょっと考えてみれば「無理がある」ことはわかるはずなのに、「速く」「早く」という風潮に飲み込まれ、「それなりに格好をつける」ことに慣れすぎてしまっているのです。

本来、「ゆっくり」「時間をかけて」やればできるものを、単に「急いでしまう」から、「わざわざ、できなくなってしまっている」ことが多いように思われます。

KTはつおんでは、動きを1つずつ確かめながら、ゆっくりと発音することから始めます。「発音の習得は何年もかかるもの」という前提なので、「短期間で格好をつける」ということはしません。ゆっくりと「今できること」に集中することも必要だと考えます。

ていねいに

今の世の中、物事が粗雑になりすぎています。「だいたいできていればいい」みたいな考え方が増えてしまいました。自分が作るものに対する愛情も、それを受け取る相手に対する思いやりもないのでは?と感じることさえあります。単に、きっちり正確にやろうとしているだけなのに、「完璧主義だ」と非難され、せっかくの能力を活かせないでいる人たちがいます。

KTはつおんは、この風潮とは逆に、丁寧さを重視します。細かなところにまで注意を行き届かせ、普通にはとても真似できない技量を身につけていきます。