成果の応用

「KTはつおん」の研究成果を何に応用するかについて説明します。

講師の技量向上

KTはつおんでは、音素や単語レベルで音をしっかり出すことに力点を置いています。講師としては、「お手本」として「ゆっくりと発音してみせる」必要があります。これは、講師にとっても、実は大変高度なことなのです。

KTはつおんの研究は、「時間的な動きの変化」に着目することが多いので、講師としての技量向上に直結しています。

オンライン講座・各種相談

KTはつおんの講座や相談では、書籍やネット上で得られるような「世間で認知された知識」だけを説明する訳ではありません。講師自身が試行錯誤したことを、「上手くいかなかったこと」「失敗したこと」も交えて説明します。

また、限度はありますが、世間では知られていない新しい仮説に基づく解説をすることがあります。

情報発信

独自研究を通じて得られた知見を、ごく一部ではありますが、このサイトで紹介していく予定です。「技術的なノウハウ」ではなく、「考え方」が中心になると思っています。

実は、過去に、ブログで発音関係の情報発信を試みたことがありますが、うまくいきませんでした。「その分野で常識とされることとは異なる考え方を、専門家とはみなされない人が発信する」という行為は、今の世の中では受け入れられないものだ、という印象を受けました。そこで、一般的な情報発信ツールではなく、自身が管理するこのサイトの中で、情報発信を試みます。このメニューグループにある「解説記事」と「解説音声」がそれです。

正直に言って、情報発信は、KTはつおんを知ってもらうための広報活動の一環でもあります。ただ、日本の英語発音の実情があまりにも深刻なので、お金を払って受講してくださる方以外にも、何らかの形で情報発信をしていかなければ、という意識は根強くあるのです。

「何をどれぐらい発信するか」については未定なので、状況を見ながら判断していきます。

後世に引き継ぐ

たいへんおこがましい言い方になってしまうのですが、KTはつおんの研究内容は、日本人の英語発音の向上に役に立つはずだと思っています。しかし世間の流れとは異なる考え方なので、おいそれと受け入れられるとは思っていません。

研究もまだまだ途上。理論を完成させて普及させるのは、少なくとも私の代では無理です。したがって、職人さんの技と同じように、人への伝承が必要。何らかの手段で後進を育てていかねばと思っています。