講座案内-内容

講座で習得する内容について説明します。

習得項目

KTはつおんのオンライン講座では、音素・単語・簡単な例文など、英語としては極めてシンプルなものを題材にして、実際に発音しながら、本格的な発音のための基礎を築いていきます。

ポイントと到達目標のイメージを以下に示します。発音の習得は長い道のりですから、「以下のすべてを受講期間中にマスターする」という訳ではありません。

音素

発音の最小単位である「音素」を、発音記号とともに覚え、区別して発音できるようにします。

すべての音素を綺麗に発音できるようになるには非常に時間がかかります。また、音素はたくさんあるので、「覚えきらない」、「混同してしまう」ということもあるでしょう。しかし、最初からあきらめてしまってはいけません。

最初から完全に覚えなくても良いのです。発音器官は思うように動かせませんから、まずは、区別すること以前に「音が出せるよう少しずつ慣らしていく」ことが肝心です。「どれがどれか?」と混同することがあっても、いろいろな音の出し方を身体で覚えていってしまいましょう。いずれ、無意識に音が出せるようになれば、おのずと区別はついてくるはずです。

アルファベット、単語

アルファベットや基本的な単語(数字、人称代名詞、Be動詞、基本動詞、前置詞など)を正しく発音できるようにします。

26個のアルファベットを正しい発音で言えるようになることは、極めて基本的で重要なことです。アルファベットには、英語で使われる音素の大半が含まれていて、子音と母音のつながりを練習するのにも最適です。A から Z までのすべての音を堂々と発音できるようにしていきます。

数字など基本的な単語には、発音の基本となる要素がたくさん含まれています。「カタカナ発音でもそこそこ通じる単語」においては、つい練習を省略してしまいがちですが、そういう単語こそ、しっかりと英語式の発音をすることが大切です。

長い単語(音節が多い単語)については、音節を意識した発音ができるようにしていきます。

簡単な例文を使って、音のつながりの基本と、リズム、イントネーションの基本を学びます。

文の発音になると、「子音が弱すぎて聞こえない」、「細かなところでタイミングが日本語式になっている」など、いろいろ問題が出てきます。そのような際には、無理に文章レベルで調整するのではなく、単語レベルや音節レベルに戻った方が良い場合があります。「細部の練習」と「文の練習」を行ったり来たりしながら調整していきます。

このような基本練習を繰り返すうち、日本語の発音と英語の発音の根本的な違いがわかってきて、「目指す発音」と「それに必要な練習過程」が見えてくるはずです。

KTはつおんでは、「基本の質を高める」ことを重視します。「長い例文」や「難しい単語が入った例文」、「リズムやイントネーションに関する高度な内容」は取り扱いません。

発音解説(講義)

生徒さんが発音する際、ただ「真似るように」と言われても、ほとんどできないと思います。そもそも、違いを聞き分けることも動かすこともできない訳ですから、本来、「真似ろ」ということ自体、無理があるはずです。

そこで、「何がどうなっていて、どうしたら良いのか」ということを理屈で学ぶ必要があります。とは言え、理屈は「練習を実践する」ためのもの。練習せずに「頭でっかち」になるのは、いろいろな意味で良くありません。

KTはつおんでは、「実際に声を出しながら、少しずつ目標に近づけていく」方式。その道のりに必要な知識を適宜説明していきます。

たとえば、以下のような解説をします。
(練習の過程で必要になった内容を必要の都度説明していきます。)

  • 音声学などで説明されている一般的な知識
  • 上記一般的な知識に対する補足(講師の経験に基づく独自情報)
  • 脳や発音器官の特性からみた発音のしくみと練習方法の提案
  • 発音と英語の関係に関する独自解釈